ニコニコ、デレデレ。
華優希さんに対する明日海さん、お優しいですよね。
しかも、ものすごく。。
明日海さんは、歴代の相手役さんに、自立した振る舞いや舞台への姿勢など、求めるものをしっかり提示し、妥協を許さない厳しさを隠そうともせず、周囲に見せていました。
しかし、華さんのことは、今の状態を丸ごと受け止めたうえで、更に、 華さんへの風当たりを遮る盾になろうとされているのかと思うくらい、守ることに徹しておられるように見えます。
今でこそ、明日海さんのそのスタンスに慣れましたが、華さんへのそんな態度に、最初は少し戸惑いました。
明日海さんの歴代相手役さんは4人。
- 蘭乃はなさん
- 花乃まりあさん
- 仙名彩世さん
- 華優希さん
初代相手役、蘭乃はなさん。
蘭乃さんの退団公演千秋楽で、明日海さんが、「蘭乃とは、半年間、2作しか組んでいませんが、100年分くらいお世話になりました。」と述べられましたが、
下級生時代を同じ月組で過ごしたきた、お二人の信頼関係。
その信頼関係ゆえに、トップ御披露目公演、しかも、明日海さんにとって思い入れの強い「エリザベート」という作品で、蘭乃さんに要求したことは、とてつもなく多かったと思います。
二代目相手役、花乃まりあさん。
トップ娘役になるために、宙組から組替えしてきた花乃さん。
関係を築く間もないまま、明日海さんとのトップコンビがスタートします。
しかしこの当時、二番手の芹香さん、三番手の柚香さんも若くして昇格され、全員が自分のことで精一杯。
そんな状況では、トップコンビの仲裁に入ることもできず。
後に、当時のことを振り返り、「(花乃と)心が離れたこともありました。」と心境を告白するくらい、どうしようもない時があったのでしょう。
事実、「宝塚幻想曲」フィナーレの銀橋で、明日海さんと花乃さんが向かい合ってお辞儀する場面。
本来なら、トップコンビが笑顔を交わしながら会釈し、客席は多幸感に満ち溢れるところなのですが、
その場面で、お二人が目も合わさなかったのをこの目で目撃してしまい、ひどいショックを受けたのを覚えています。
しかし、そんな対等にぶつかるお二人だからこそ、明日海さんご自身が、今も尚、愛して止まない「金色の砂漠」という傑作が生まれたのだとも思います。
三代目相手役、仙名彩世さん。
別格娘役から一転、トップ娘役に就任した時は、誰もが驚きました。
弟に見える明日海さんと、お姉さんに見える仙名さんで、一体どんな作品をやるの?と。
しかし、そんなファンの不安を他所に、仙名さんが「楽しいです。」と発言すれば、明日海さんが、「自分たちが楽しんでいるばかりじゃダメ。お客様に…」と目指す方向をしっかり導き、
仙名さんとコンビを組んだこの頃から、公演の安定感が飛躍的に増していきます。
それゆえに、ポーの一族など大作が回ってきて、さらに明日海さんが周りに求めるレベルも上がっていきました。
共に切磋琢磨して、試練を乗り換えてきたお二人。
仙名さんの退団公演千秋楽で 、晴れやかな仙名さんを見て、「ゆきちゃんがこんなにのびのびして居てくれて良かった。」とおっしゃっていましたね。
四代目相手役、華優希さん。
トップ娘役御披露目が横浜アリーナという、衝撃デビューを果たし、更に、明日海さんの退団公演相手役。という大役を任された華さん。
その退団公演初日のご挨拶で、明日海さんが「(華さんを)あたたかく、時に厳しく見守ってくだされば…」と、全面擁護。
インタビューでも対談でも、華さんを目の前にすると、途端にお顔が緩んでしまう明日海さん。
なんなのでしょうか。
なぜ、こんなにも歴代相手役さんと対応が違うのか。
- 10期以上の学年差があり、単純に可愛い。
- 舞台に関しての要求を、相手役さんに上手く伝える術を明日海さんが習得された。
- 男役17年、明日海さんの余裕。
- 次期トップ柚香光さんへの配慮。
- 組子たちへの配慮。
本当の理由など、我々が知るよしもありませんが、歴代相手役さんへの対応がそれぞれ違って、いろんな明日海さんが見られたことはとても嬉しいです。
華さんに接する時の明日海さんは、かつてないほどの包容力を見せてくれます。
さりげなく腰に手を回したり、体を引き寄せたり。
それはそれはカッコいい!!
もう男役としての魅力は出し尽くしたでしょう。と思っていた明日海さんの、まだ見ぬ男役引き出しを、卒業前に我々に見せてくれた華さんに感謝です。
では、また明日♪
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